2022年4月からの新学習指導要領対応商品（2022年4月以降に入学した高校生が対象です）
本書は、高校生の皆さんが、数学の定義・定理・公式、あるいは問題解法の手がかりなどを調べる際、使いやすい数学事典を目指して作りました。
一番の特長は、本文を
　【左ページ（定義・定理・公式）】→【右ページ（解説＆活用）】
の見開き構成にして、使いやすくしてあることです。
また、紙面の左右につけた、数学I、数学Aなどの科目名も、用語を探す目安になるかと思います。何となく開いて探してみるときは、左ページの項目名を参考にしてください。使い慣れてくると、パラパラめくりながら見つけることもできます。初版1986年から30年以上のロングセラーの書籍です。普通の公式集と誤解されがちですが、実は、定義・定理がきちんとのっている「高校数学小事典」なのです。

第1章 数と式
第2章 数と集合
第3章 2次関数
第4章 図形と計量
第5章 データの分析
第6章 順列と組合せ
第7章 確率
第8章 整数の性質
第9章 平面図形，空間図形
第10章 式と証明
第11章 複素数と方程式
第12章 図形と方程式
第13章 指数関数と対数関数
第14章 三角関数
第15章 整式の関数の微分法
第16章 整式の関数の積分法
第17章 数列
第18章 統計的な推測
第19章 数列と極限
第20章 関数と極限
第21章 微分法とその応用
第22章 積分法とその応用
第23章 ベクトル
第24章 平面上の曲線
第25章 複素数平面

その昔、本書の初代・担当編集者のTさんが、「この本は、高校を卒業してからも長く使えるように、資材担当者と何度も相談して、表紙をビニールクロスにしたんだ」とよく言っていました。それから、事典を見開き構成にするという「無茶な」ことを考えたのも、この初代でした。でも、そのおかげで、使いやすく壊れにくい本になったのだと思います。しかし何といっても、この無茶な要求を、誠実な文章で実現した著者の岩瀬先生のご努力が、一番の使いやすさの理由だと思っています。今思えば、温厚な著者と新発想の編集者というすごいコンビでした。
ところで、この本が（とある学校で）みどりちゃんと言われていたという話を昔聞いたことがあります。だからというわけではありませんが、今回は、ビニールクロスの表紙も緑色にして、木の葉のマークも入れてみました。ご購入されましたら（カバーを取って）表紙を見てもらえると嬉しいです。本書には、お優しい岩瀬先生のお人柄と初代の熱い思いがいっぱい詰まっています。先生と初代と一緒に、みどりちゃんが皆さんのお役に立つことを切に願っております。

東京生まれ。東京物理学校（現在の東京理科大学）数学科を卒業。都立鷺宮高校、都立駒場高校、都立小石川高校で教鞭をとられた。趣味は、卓球、スポーツ観戦など。「全国大学入試問題正解」（旺文社）の解答を長く執筆され、入試問題にも詳しい。