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内容紹介
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この本で皆さんにぜひともお伝えしたいのは、「答案を書く」ことは、数学の学習方法として非常に有効である!ということです。数学の問題に出会い、あれこれ計算したり図をかいたり実験したりして、どうやらなんとなく最後までわかったかな……と思ったところから、自分の理解を再確認し、全体の議論が過不足なく精密に構成できているかをよく検証したうえで、それを自分自身にも他者にも明確に読み取れる文章にする。この作業が、あなたの数学の力を、厚みのある、有機的つながりに富んだ、一筋縄ではいかないものにするはずです。「答案を書く」ことを通じ、あなた自身が、あなた自身の数学の力を鍛えるのです。すばらしいですね。
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目次
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第1章 方程式、式と証明
第2章 図形と方程式
第3章 三角関数
第4章 指数関数・対数関数
第5章 微分と積分
第6章 数列
第7章 ベクトル
第8章 確率分布と統計的な推測
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編集担当者の声
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「書き方問題集」という変な書名の問題集です。
つまり、普通の問題集のように「解き方」はあまり解説しません。「書き方」を中心に解説するという問題集なんです。そんな本がどのくらい役に立つのか?と、皆さんは不思議に思うかもしれませんね。だって「数学は問題が解ければいい」はずじゃないですか。しかし、この問題集をやっているうちに、「正答例」と「誤答例」を見ながら、松野先生の解説を読み進めるうちに、皆さんは、だんだんと分かってくるのです。「書き方」というのが、数学と表裏一体なのだということが。ああ…そうか、とじわじわと実感してくるはずなのです。この本には皆さんの数学を変えてしまう不思議な力があると思っています。一度でよいので、書店で手に取って読んでみてください。もしかしたらすごいことが起きるかもしれません。(編集担当者より)
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著者紹介
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松野 陽一郎先生:京都大学大学院卒、開成中学校・高等学校教諭