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著者座談会

著者4人は全員が990点(満点)を持っており,毎回のようにTOEIC L&Rテストを受験しています。 4人に集まっていただき,「470点」「600点」「730点」「860点」それぞれの違いについてお話しいただきました。

各スコアベストマッチの執筆陣

⇒470点執筆・濵崎潤之輔先生
⇒600点執筆・八島晶先生
⇒730点執筆・古澤弘美先生
⇒860点執筆・藤枝暁生先生

著者座談会

編集部:今回、『奪取シリーズ』を4冊同時刊行するにあたって、470点、600点、730点、860点、4つのスコアを目標に設定しました。まずは、各スコアを執筆する際に、どういう読者像を描いていたか、聞かせていただけますか。

470点執筆・濵崎潤之輔先生:
学生でも社会人でも、これから初めてTOEIC L&Rを受ける人向けに執筆しました。470点を目標とする人は、TOEIC L&Rを受けなければならない状況になったものの、英語は大学受験以来勉強しておらず、そのときもあまり得意ではなかったという人が多いです。「英語では主語の次に動詞がくる」といった英語学習者にとっては「当たり前のこと」を理解していない人も多いです。本書は、そんな人でも無理なく学習が進められることを意識しました。

著者座談会
僕はいろんな人を対象にTOEIC L&R対策の指導を行っていますが、いちばん接することが多いのは大学1・2年生です。この8年ほど、週に約15時間、初めてTOEIC L&Rを受験する学生を対象に指導してきたので、僕は初級者の弱点を熟知しています。『470点奪取』は、その経験を存分に生かした本です。

600点執筆・八島晶先生:
600点がどういうスコアかというと、一般的には就職活動のために最低限持っておきたい点数です。社会人でも、企業の人事が求めているスコアで最も多いのが600点です。会社や部門によっては730点やさらに上のスコアが必要とされますが、会社が社員の底上げをしたいと考えている場合、まず求められるのが600点だということです。社会人でも、初めて受験して470点以下だった人も多いと思います。段階的に勉強するならまずは目標470点からスタートするべきですが、企業では、短期間で必要なスコアを取ることが求められます。そのため、『600点奪取』は「短期で効率的にスコアアップする」を目標に書いています。

 僕が企業向けのTOEIC L&Rセミナーで講師をする際には、参加者にさまざまな問題を解いてもらい、それを分析し、参加者のスコアに合わせて組み立てたトレーニングをやってもらい……というやり方をしています。『600点奪取』にも、これまでの“マニアック”な分析と検証結果を踏まえての解説やトレーニングをたくさん盛り込みました。ですからこの本は、600点を取る人に向けた、現時点での僕の集大成と言えます。

著者座談会

730点執筆・古澤弘美先生:
『730点奪取』は、600点を超えていて、さらに上を目指す人を想定しています。このレベルの人は、リスニングも短い文ならある程度聞けたり、文法も最低限度のことは知っていたりします。でも、私の主宰する英語塾に通ってくるこのレベルの生徒さんたちからは、「ここまで勉強したのに、TOEIC L&Rは知らない問題がたくさん出てきて最後まで解けない」という声をよく聞きます。TOEICL&Rは、初心者向けの問題から超難問まで幅広く出題される試験ですので、これは当然といえば当然です。生徒さんには「焦ることなく、徐々に守備範囲を広げましょう」と伝えています。この段階では、今までに学んだ語彙やルールをもう一歩深め、確実に自分のものにすることがお勧めです。より難しいものに挑戦するのはその後です。600点を超えてからこそ基礎固めが必要であることをイメージして、この730点を執筆しました。

 私の英語塾では、新形式に変わってから、それまで苦しまなかったPartで苦しんでいる人を見てきました。その中で、生徒さんたちの反応によって教え方やトレーニングを変えてきました。その結果を『730点奪取』の中に盛り込みました。730点だけでなく、さらに上も目指せると思っています。

860点執筆・藤枝暁生先生:
英語の基礎は身につけていて、ある程度のレベルには達しているけれど、700点台後半〜800点台前半でスコアが止まってしまっている人をターゲットにしています。700点〜800点台を取れている人は、自分の勉強法を改めて見つめ直していないことが多いんです。だから『860点奪取』は、ぶつかっている壁の正体、つまり弱点を知ってもらうのが役割だと思いました。勉強法の違いに気づいてもらい、伸び悩んでいる点を知ってもらった上で、壁を乗り越えるためにはどのようにトレーニングしていけばよいかを提案しています。

 僕は何年も前から学習会を開催しているんですが、集まってくる学習者たちで圧倒的に多いのが、800点〜900点を目指している人たちです。大体1回に30人〜50人くらいが集まる学習会を200回以上開催してきたので、そのあたりのスコアの人たちが抱える弱点は熟知しています。そういう意味で、『860点奪取』の執筆に、僕がベストマッチだと思います。


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