当コンクールは、わが国の青少年の学術・科学および文芸の振興奨励を目的として、弊社を創業した赤尾好夫によって昭和32年(1957年)に創設された総合コンクールです。
「夢高くして足地にあり 良書を供して英才を育て 文化を興して以って栄える」
これは赤尾好夫が唱えた弊社の社是です。この言葉の中の「英才」とは、学校で教わる勉学にとどまらず広い意味での学問や芸術に対する優れた才能や、才能を持つ人を指し、「文化を興して」とは、そういった青少年の活動を、未来を拓く力にする、ということを意味すると私たちは考えます。 教育出版社である弊社が主催する当コンクールの存在意義はここにあり、青少年の個性と才能を見いだし発揮する機会を用意し、未来を担う若者を育てることこそが、真の社会貢献であると信じています。

旺文社全国学芸サイエンスコンクールは、1957年の創設以来、創業者・赤尾好夫の「青少年の期待を裏切らない」という強い意志のもとで歩みを進めてまいりました。私たちはその遺志を受け継ぎ、「自ら課題を見つけ、考え、行動に移す子どもたちの情熱に、真摯に向き合う」ことを何よりも大切にしています。
学校生活でのテストの点数や成績は非常に重要です。しかし、世の中には数字の物差しだけでは測れない価値がたくさんあります。当コンクールが対象とする「学芸」や「サイエンス」における独自の視点やみずみずしい感性、そして「知りたい、作りたい」という情熱も、まさにその一つです。 だからこそ、審査委員の先生方は毎年7万点を超える応募作品の一つひとつと真剣に向き合い、数字には表れない価値を丁寧に読み解いてこられました。選ばれた賞は、子どもたちの情熱が審査委員の先生方の心を動かした確かな証拠です。私自身、受賞者の皆さんのあふれる情熱にいつも大きな刺激を受けており、受賞パーティーなどで直接お話しできる機会を、毎年心から楽しみにしています。
本当に大切なのは、どのような結果であっても、「情熱を持って、自ら考え、作品を作り上げた」というかけがえのない成功体験です。その過程で得た達成感と、作品づくりを温かく支えてくれた周囲の方々への感謝の気持ちを大きな誇りとし、これからの人生を力強く切り拓く確固たる自信に繋げていただけることを願っています。
当コンクールは、全国的に見ても稀な、全13もの部門を擁しています。変化の激しい現代において、子どもたちが枠にとらわれず個性を発揮できる場の重要性はますます高まっています。子どもたちの意欲的な挑戦をいつでも受け止められるよう、私たち自身も、時代に合った新しい部門を立ち上げるなど変革を重ねてまいりました。
そして今、当コンクールは創設70周年という大きな節目を迎えました。これまでの長い歴史を共に歩み、支えてくださったすべての皆様に心より御礼申し上げます。私たちはこの輝かしい歴史と伝統を引き継ぎながら、これからも世界の子どもたちの学びを支え、彼らの背中を押し続ける存在として、次の時代へ向けてさらなる進化を続けてまいります。

旺文社全国学芸サイエンスコンクールの創設70周年を心よりお祝い申し上げます。
わが国の未来を担う青少年の「健全な学び」に貢献されてきた旺文社の功績を讃えるとともに、関係各位のご支援に深く感謝を捧げます。
私はこのコンクール開催の意義に賛同し、敬愛する故有馬朗人先生(元東京大学総長・元文部大臣)の遺志を継いで、令和3年(2021年、第65回)からサイエンスジャンルの最終審査委員長を務めています。
わが国の将来を担う児童・生徒 諸君は、定められた学校教育の枠組みの中で、日々、当面の目標に向けて勉学に励んでいるように見受けます。しかし、知識を単に受け継ぐだけでは不十分です。社会は常に変化しており、“明日”というものは、 過去から今日の延長線上にあるとは限らないからです。青少年にとって「真の学び」とは、受け身ではなく、自分が「本当に好きなこと」「興味があること」「大切だと思うこと」「疑問に感じたこと」などに対して自ら問いかけ、新しいものを創ろうと努めることです。これから人工知能の時代を迎える中でも、これは人間らしく生きるために最も大事なことです。わが国の社会は、自問自答しながら積極的に行動する若者たちを励まし続けなければなりません。
旺文社全国学芸サイエンスコンクールは、自由研究や小説、絵画、書道など13部門を揃える他に類をみない総合コンクールです。全国の青少年たちには、この素晴らしい表現の場で、自らの知と技を生かしながら思い切って躍動してほしい。未知や不可能に挑む、その志や努力、情熱こそが未来を切り拓く力になります。
主催者である旺文社には、日本の将来とそれを担う若者たちのために、さらなる発展を期待しています。
赤尾好夫、現コンクールの前身「全国学芸コンクール」を創設し、旺文社発行の雑誌『中学時代』『高校時代』『螢雪時代』の4月号にて募集告知。

第1回の募集部門
(イ)研究論文
(ロ)文芸・美術作品
①詩 ②短歌 ③俳句 ④作文 ⑤小説・戯曲 ⑥文芸作品鑑賞 ⑦絵画 ⑧彫刻
理科系統の研究で最も優秀であると認められた作品に対して、授与されることになる。
対象を拡大したことで小学生からの積極的な応募があり、応募総数が12万点を超える。
「湯川秀樹賞」を受け継ぐ賞で、理科系統の研究で最も優秀であると認められた作品に対して授与された。
募集部門の幅の広がりと情報化社会へ即応するという観点から、コンクールの見直しが行われた。応募対象を小学・中学・高校・社会人の4部にし、募集部門を科学・アート・文芸の3分野に分類、科学分野は人文科学・自然科学に2分化。
環境省の後援を受け、環境に関する写真とポスターの作品を募集し、優秀作品に対しては環境大臣賞を授与。
創造と希望の象徴として、えんぴつをモチーフとした「ラピス」をコンクールのキャラクターとして決定。

“ラピス”とは、スペイン語で“えんぴつ”の意味。鼻の部分がえんぴつになっています。 えんぴつは、小学校をはじめとした多数の教育現場で使用が推奨されており、児童・生徒の学びや表現、創造のシンボルといえます。また、悪夢を食べてくれるといわれる「ばく」もモチーフとなっており、体の緑色は健康をイメージしています。健やかに夢と希望を持ち続けてほしいという、当コンクールの願いがこめられています。
旺文社創立 80 周年を記念して、募集系統を学芸ジャンル(アート・文芸・環境の各分野)とサイエンスジャンル(理科系・社会科系の各研究分野)に分け、サイエンスジャンルでは、小学 4 年生からを対象とした理科自由研究部門、社会科自由研究部門を新設。
アントレプレナーシップの重要性の高まりから、特別企画としてスタートアップ部門を新設。学ぶことの大切さ、変えていくことへの勇気・挑戦を通じてこれからの時代を生きていくための力を身につけることを推奨した。
特別企画として募集していたスタートアップ部門を、イノベーションジャンルとして再編成。新しいジャンルとして確立された。