タンゴスタ! for 英単語ターゲット

CASE STUDY 07授業冒頭3分にかける運用と
ハイブリッドな英単語学習

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新潟県立新津高等学校英語科教諭 小林 穣 先生

『タンゴスタ!』ご利用データ

対象学年
高校2年生
利用規模
計6クラス(生徒約240名/先生2名)
導入時期
2021年4月ご利用開始
ご利用環境
iPadを各生徒に1台ずつ配備(Wi-Fiでネットワークに接続)

単語レベルと学習スキルの段階的成長

本校は2021年に創立100周年を迎えた、文武両道を掲げる進学校です。県内の公立高校へiPadが配備されたことを機に、ICTの利点を活かせる音声学習も可能な「タンゴスタ」を導入しました。
端末環境が整備されて以降は、授業の中で「タンゴスタ」でのテストを実施するといった本格運用を開始しています。高校1年次で基礎レベルの『英単語ターゲット1200』、2年次からは『(同)1900』へと教材が歯応えのある単語レベルに上がるなか、生徒たちの端末活用スキルや単語学習への姿勢も同時に向上できることを願っています。
授業の中で端末を利用することについては、持参忘れや充電切れといった問題が常に付きまといますが、試行錯誤を続けつつ、リスク以上の成果や恩恵が得られる可能性について見極めたいと考えています。

利用風景_01

難易度と評価のバランスを取ったテスト設計

授業のチャイムと同時に教師が「はい、タンゴスタ!」と声掛け――。生徒は用意した端末を使い、「タンゴスタ」によるテスト開始です。
通常、授業冒頭の3分を使って毎日テストを実施します。テストの内容は、〈英日四択〉〈日英四択〉といったシンプルに単語の対訳を問う出題に加え、〈例文穴埋め並び替え〉といったやや発展的な問題も混ぜています。ただし、『1900』レベルの英文完成は難易度が高いため、この形式の問題に正解ができなくても他の形式が満点であれば合格となるよう、バランスを考慮してボーダーラインを設定しています。
最も重視しているのは生徒の"受験ステータス"で、「本試験で一発合格」「追試で合格」「追試が不合格のまま(あるいは未受験)」といった段階に分け、平常点に組み込む評価設計をしています。

利用風景_02

デジタルネイティブ世代の反応を見て

一方で、テスト以外の学習状況についてはどうでしょうか。生徒がテスト前に取り組んでいる学習サイクルの一例を紹介します。
◎英単語集での学習後、「タンゴスタ」で配信される「今日のメニュー」(学習課題)のセルフチェック機能で各問題形式を演習
◎セルフチェック機能で〈英日四択〉〈日英四択〉問題に取り組んだ後、ノートに英単語を書き出して最終確認
――このように、デジタルネイティブ世代の生徒たちは、紙の英単語集やノートでのアナログ式学習に電子端末での反復学習を効果的に織り交ぜて工夫しつつ、新たな英単語の習得に励んでいるようです。「タンゴスタ」の導入後は、「音声を聞くことで覚えやすくなる」「英語が好きになった」「隙間時間を有効に利用することができる」という、生徒たちからのポジティブな声を聞くことができました。
今後は英検を受験しようとする生徒が『でる順パス単』(※)を使って自分でテスト配信を設定して学習するなど、個々のレベルに応じて自主的に「タンゴスタ」を活用することができるようになれば、より効率的な学習と知識の向上が期待されるものと考えます。「タンゴスタ」には、デジタルだからこそできる機能拡張やコンテンツの充実を期待します。

※英検対策に特化した旺文社刊行の英単語集シリーズ。2022年春より「タンゴスタ」での対応開始。

利用風景_03