読者に届くまで
本の製作には、社内・社外を問わず、実に多くの人々が携わっています。
それぞれの過程で「学ぶ」「変える」を繰り返しながら、「読者の学びに寄り添う本づくり」を目指し続けています。

企画立案
本づくりの始まりは企画立案から
本のコンセプト・構成など内容や、価格・販促方法などを検討し、企画を練り上げます。企画のきっかけは、市場分析、読者の声、持ち込み、編集者のひらめきなどさまざま。社内会議で認められれば、本格的に本づくりのスタートです。
原稿執筆
その分野に精通した人が原稿を執筆
執筆は主に、大学・高校の先生、塾・予備校の講師など、その本の分野に精通している方が担当します。本の構成や内容を編集担当者と相談し、共有した上で執筆にとりかかります。

原稿校訂
編集担当者が目を通し、原稿を練り上げる
著者・執筆者から原稿が届いたら、編集担当者が原稿に目を通します。社外の校正者や編集プロダクションの方たちに協力してもらうこともあります。著者・執筆者へのフィードバック・修正を何度か繰り返し、原稿内容をよりよいものにしていきます。

紙面デザイン
細部まで気を配って読みやすさを追求
「どうすれば読者にとって読みやすく、理解しやすいものになるのか」編集担当者がデザイナーと相談しながら紙面デザインを決定します。書体、文字の大きさや色、字間、行間、余白の取り方など、細かい点にも気を配ります。


組版
紙面デザインフォーマットに、
原稿やイラストを組み入れる
編集担当者が原稿やイラストと紙面デザインのフォーマットデータを組版所に入稿します。組版所は実際の紙面の見た目になるように指定に沿ってデータを整え、ゲラ(校正用に刷ったもの)を初校として出力します。初校以降、組版所は、編集担当者が校正したゲラの赤字をデータに反映していきます。
校正
ゲラを校正し、データ上で修正を反映
社外の方々の協力を得て、組版所から出校されたゲラの内容を編集者がチェックします。間違いがあれば赤字を記入し、組版所で修正をします。一般的な本の場合、これをおよそ2〜4カ月の期間で3回程度(初校、再校、三校)繰り返して校了しますが、制作に時間のかかる辞書の場合は、およそ3年間で7回ほど行います。

装丁デザイン
カバーや帯などの装丁デザインを検討
本の顔というべきカバーや帯の装丁デザインは、興味をもって手に取ってもらえるものになるよう、デザイナーと念入りに検討します。実際に書店に並んだ場合にどう見えるかが重要ですが、ネット上で購入する人も多いため、画面上の見栄えを考慮に入れることもあります。

印刷・製本
校了したものを印刷し、本の形に整える
印刷所で紙面と装丁の印刷をし、それを製本所で本の形に整えて製本します。色味やページの順番が正しいか、編集担当者も確認作業を行い、本が完成します。


販売促進
書店・学校・塾などへ、本の魅力を売り込む
完成した本は、全国の書店・ネット書店やECサイト、学校・塾・予備校を介して読者のもとに届きます。書店・学校などに対して、新刊の紹介や売れ筋商品の提案・受注を行うことで販売の促進をするのが営業担当者の仕事です。また、本以外に、電子書籍などのデジタル商品として販売されるものもあります。
読者のもとへ
編集・営業に加えて、さまざまな人が携わって完成した本は、全国の書店・ネット書店やECサイト、学校・塾・予備校を介して読者のもとに届きます。
