- 新教育漢字1026字に完全対応!
- 紙面はオールカラー。学年ごとに色分けされて漢字がさがしやすい。
- すべての漢字にふりがなつき、1年生から6年生まで使える。
- 学習指導要領に対応、ことわざや慣用句・故事成語を多く掲載。
- 常用漢字表に完全対応。
- 1026字すべてに五味太郎さんのカラーイラスト入り。
- 開きやすく閉じにくい、じょうぶな製本。
初版の絵を描いた1976年は、絵を描いて仕事をしたいなという時期。31歳、グラフィックデザインやイラストレーションの仕事をしながら、絵本を描き始めていた。
そんな時、古い友人と街でばったり会って、1000個をこえる「漢字」を絵にするという仕事をすることに。そのときは、気楽にやっていたよ。1000個は大変だったけれど。
それまで、要請を受けて絵を描くことはなかったから、好きでもきらいでもないものを描くことで、トレーニングになった。描いた結果が今も残っている。すごいことだね。それ以来、かっこよく言えば、何でも描けるなあって。
絵を描く中では、抽象的なものは本当にむずかしかった。
「右」は「右手」を描いたり、「成」は「宇宙ロケット成功」というように熟語を作って見せていくこともやった。「信」は、「信号機」を描いたね。
若き日の五味太郎が「何でこういう風に考えたか」をたのしんでほしい。今見ると、自分でも感動するものも多いよ。
読み手とずれたりするのもおもしろい。これは違うな、というのもありだよね。
字は生き物だと思う。
字は固定しない、動いてしまうもの。
その生き物・動くものを、五味太郎がこういう方法でつかまえた。
それをたのしんでほしい。